先日書いた
「松伯美術館」のあと、「
大和文華館」に行きました。
所蔵品による「
神仏-信仰と造形-」展(10月2日まで)が開かれています。
大和文華館は、近鉄学園前駅南口から歩いて7分ぐらいのところにあります。
こちらも近鉄がかかわっており、近鉄の創立50周年を記念して1960年に開館したそうです。
東洋の古美術のコレクションで知られています。
入り口はこんな感じ。
----ですが、建物自体は少々高台にあるので、ここから両側に木々の茂る道をテクテク登っていって・・・・
やっとエントランスが見えてくるのでございます。
蔵みたいな、美術館にしてはちょっとかわった建物ですよね。金沢城の三十間長屋も思い出します。
この海鼠(なまこ)壁、この建物の特色のひとつです。展示場のなかには小さな竹庭がつくられており、
光をとりいれた造りになっています
今回の「神仏-信仰と造形」は、ガンダーラから江戸時代まで、時代、地域もさまざまに、
信仰を軸として造形がどう変化していったか、を所蔵品でたどった展覧会です。
ひらたく言うと、"地域によって時代によってお顔や衣装、描かれ方が異なってくる仏さまや神さま"
ってことだと思うのですが、限られた展示スペースで数少ないながらたどっていくことができ
興味深いものでした。
展示品は、国宝「
一字蓮台法華経」、重文は「
常暁請来目録」、「
銅板地螺鈿花鳥文説相図」
「
柿本宮曼荼羅図」「
笠置曼荼羅図」などなど・・
「一字蓮台・・・」は平家納経にならぶ名品だそうです(学芸部の方のお話しの受け売りです)。
銀も美しく残っており、蓮のうてなの上にホントに一文字一文字お経が書かれてるんです〜♪
高麗の「
楊柳観音図」も展示されていましたが、流れるような透けた衣装の描きかたなど、
とても優美でなまめかしさを感じる観音さまです。現在、高麗仏画というのはとても人気があり、
問題にもなっているそうですが、それもわかるような気がします。