こいちゃの日記

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2009.03.13 Friday

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生誕120年 富本憲吉展@京都国立近代美術館

2006.08.09 Wednesday 21:23
京都国立近代美術館で開催中の「生誕120年 富本憲吉展」(9月10日まで)に行ってきました。
tomimoto2
奈良県立美術館での「生誕120年 富本憲吉展」にも3月に行ったのですが、そちらに比べると、金銀彩が多く、とても華やか〜。奈良では、金銀彩を確立するまでに歩んだ苦難の道のりや憲吉のひととなりを見(熱意も感じられ、工夫もあるなかなかいい展覧会だったな〜)、こちらでは後期の完成された華やかな作品を見た、という印象が。最初に生家に建つ富本憲吉記念館を訪ね、奈良の回顧展、そして今回の回顧展と、ちょうど順に見れてよかったかな。それに、それぞれにないところを補完しあってるよう。

それでも、富本憲吉記念館や奈良県美からの展示品もあり、東京美術学校卒業当時からの富本の足跡が辿れるようになっています。建築の図案科だったので、卒業制作の音樂家住宅の図面から、最後入院直前まで制作にかかっていたという描きかけの羊歯の模様の壺まで。

この日は、京都工芸繊維大学の中ノ堂一信先生の講演の日だったので、その際うかがったことも織り交ぜて、またまたトリトメもなく書きますと・・・
ビール

富本憲吉は1886年奈良県生駒郡安堵村の大庄屋の家に長男として生まれる。この家は、戦国大名の筒井順慶を祖先とするらしい。知らなかった・・・
戦国以前から同じ村に住んでいたが、江戸末期には衰え、蔵から金屏風やらを出して売りつくしたそう。それでも南京皿や漆器の類は残っていて、父が趣味人でもあったことから、それを幼少期から楽しんでいたそう。

東京美術学校では図案科で、伊藤忠太の提唱した建築装飾理論を学ぶ。デティールの組み合わせ・構成が建築の美しさをつくると。
卒業制作の図面が展示されていました。音樂家住宅だそうだけど、イギリスの田舎の家そのもの!イギリスに留学するのは、望んでのことだったのね。
イギリスではアーツ&クラフツを提唱したウィリアム・モリスの研究、ヴィクトリア&アルバート美術館(当時はサウスケンジントン博物館)でのスケッチに励む。初期の作品は、このときのスケッチに基づいたデザインが多い。スケッチやこの時代の作品も展示されていました。

モリスの影響を受けて、工芸品も作家の個性が表現されていなければならず、独創性がなければならないと、アートと工芸の統合を考える。今日では当たり前の考え方を初めて提唱し、自らの作品を通じて世に定着させた富本は、近代陶芸の父と言われている。古いものを写す、注文通りにつくる、というのは当時では当たり前のことだった。

帰国してバーナード・リーチと親しくなる。自分でも故郷に窯をつくって焼き始める。最初の頃はイギリスでスケッチした模様が頭からはなれず、スランプ〜
「模様のうえに模様をつくらず」と、自然を熱心に写生し、独自の模様を造ろうとする。

柳宗悦と朝鮮へ。朝鮮陶磁器から色々学ぶ。美術学校時代に学んだ「建築」と「陶磁器」の双方の美の共通性を確信する。どちらも総合的造形だと。形と模様は相互に連関して初めてひとつの生命を得ると。宗悦とは後に距離を置くようになるのだが・・
奈良県美のボランティアガイドさんに聞いたのですが、形のエエのは白磁に、出來の悪いのには模様を描いたんですと!

最初は、図面書いて形を作ってたんですね〜。美術学校では図案科やったもんね。途中でやんぴしたそう。

tomimoto2

その後、日本のあちらこちらの窯をまわって研究・制作。久谷の北出塔次郎窯で、色絵磁器を研究・制作。この時から、北出から土を分けてもらうようになったのだそうだ。
この時代のものから、京都時代に編み出した金銀彩へ。
うつくしいな〜
やはり、羊歯(ポスターの上のほうの焼きもの)と定家蔓からつくった四弁花の連続模様がよいな〜 何度も何度も憲吉が描いたオリジナルの模様だ。

最後には、初期に描いていた染付の安堵村の風景ラブを金銀彩で囲んでいる作品がずらり。この組み合わせはあまり好みとは思えないけど、最後まで新しい試みをし続けた。もう少し生きていたら、どんな作品ができていたのでしょう。

雑誌の装丁もしていたので、その雑誌も展示されていました。新潮は創刊500号、馬酔木、茶道雑誌。ハイネ、水原秋王子の詩集、中村汀女の「半生」、など。

バーナード・リーチに送った書簡も展示。これ、リーチとの親しさがうかがえるようで面白かった!
憲吉が英語で書いたものは、「今、離婚して安堵で一人で暮らしている。平和条約が調印されたら、大戦前にも試みたようにイギリスに渡りたい・・・」という内容のもの。1947年とありました。

カネコさん(誰?当時の奥さん?)と一緒にリーチ宛に一枚に書いたものは、憲吉は英語、カネコさんはローマ字と日本語。
憲吉は、Your body is not with us・・・で始まる、貴方は去ってしまったけれど、いつも思い出している・・というような普通の内容だったと思うのだけど、カネコさんのほうは、「misoshiru,amanatto, tsukemono・・・・tabetakattara・・・」なーんて書いてる。つまり、「味噌汁、甘納豆、漬物、鰻のかばやき、塩せんべい、食べたかったらまたいらっしゃって!・・早く早くいらっしゃって!」と書いている・・
微笑まし〜(^^;) なんてかわゆい 
隣に展示されていたリーチのつぼもいいな〜 かわゆい羊(よね?)

ほかには、水木要太郎という郡山中学時代の恩師あてに送った絵葉書も数々展示されており、おもしろかった〜 ユーモアたっぷり。こんなくだけた一面があったのだ・・^^
最後に笑ってしまいました。

楽しい展示でした〜♪


中ノ堂先生の本どす。

コレクション展は、前回とかわらずでしたので、さら〜と通りすぎました(・・・あ、前回もアップしてない!ーー;)

近代美術館は、企画展期間中の金曜日の夜間開館に加えて、8月16日(水)も臨時夜間開館するそうです。午後8時まで(入館は午後7時30分まで)。

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2009.03.13 Friday 21:23
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コメント

ゾクゾクとアップ中ですね!
TBさせてもらいました〜。
富本展のラストのところにあった、絵葉書とか面白かったですよね!
あんな風にさらさら〜って書けたらいいな〜って思いました。
| よりりん | 2006/08/09 11:00 PM |
☆よりりんさん
TB&コメントありがとうございます!
アップするだけしてまたまたダウン〜^^;
これで行った大きな展覧会はアップしおわりです〜
あの葉書面白かったですね〜
| こいちゃ | 2006/08/10 7:30 AM |

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生誕120年 富本憲吉展 (8/2訪問)

◎生誕120年 富本憲吉展 ■会期 2006年8月1日(火)〜9月10日(日) ■休館 毎週月曜日 ■時間 9:30〜17:00 (入館は30分前まで) ■夜間開館 金曜日と8月16日(水) 〜20:00 ■会場 京都国立近代美術館 いい加減足
| 関西おいしいもの♪ | 2006/08/09 10:58 PM |

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