天龍寺に行ったもうひとつの目的が、法堂天井の加山又造作の「雲龍図」
をみることでした。
諸堂参拝の入り口。まだけっこうひと多かったですね。
天龍寺は、京都五山の第1位で臨済宗本山のひとつ。霊亀山天龍資聖禅と
いい、暦応2年(1339年)に後醍醐天皇の菩提を弔うため、足利尊氏
が高僧夢窓国師を開山として、嵐山を背景とする亀山離宮を禅寺に改めた
のがそのはじまりです。
創建以来、八度も大火に遭ったそうで、明治維新の蛤御門の戦いで、薩摩
藩の砲火で焼失したのが最後だそうです。
唯一は焼け残ったのが禅堂。現在の法堂兼仏殿です。この天井に「雲龍図」
が描かれています。明治に描かれた鈴木松年の雲龍図が損傷が激しく、和紙
に描かれていたため修復不可能だったので、平成12年に開山夢窓国師650
年遠諱の記念事業として平成の雲龍図が描かれたそうです。
法堂の天井、直径9メートルの円相のなかに、厚さ3センチの杉板159枚を
張り合わせ、全面に漆を塗り、さらに白土を塗った上に直接墨色で描かれ
ているそうです。
相国寺や建仁寺よりもかなり天井の高さが低い感じですね。どちらも見学
者はぱらぱらでしたが、天龍寺は高校生?風の団体がわんさか、彼らを前
にお坊さんが大っきな声で明るくお話しされてました〜
感想は、うーん、建仁寺の小泉さんの龍ともまた個性の異なる・・・・・
好みがあるだろうけど、琳派展で加山又造の「千羽鶴」をみた時のような
驚きと感動はわたしにはなかったです。
それにしても、どちらの平成の龍も怖くなるようなものはない感じ。
加えて、法堂に入るだけで¥500は高いと思う・・・・(−−;)
でも、京都龍巡りはいろんな龍に出会えて楽しいです♪
ここのも新しいからキレイだけど、なんか年輪を感じさせないのがネックですね。
後は、やっぱり妙心寺ですよね〜!
私の一番のオススメは妙心寺、次が相国寺でしょうかね。
やはり古いものにはそれだけの重みがありますよねw
でも、ここも法堂・方丈・浴室で¥500だったかな?!
近いうちに行けるといいですね!
あ〜、私もまた見たくなったな・・・笑。