さて、
佐川美術館内のカフェでお腹がいっぱい(ちょっとものたりないけど・・・)になったあとは、
金箔のあやなす彩りとロマン-人間国宝江里佐代子・截金(きりかね)の世界
(11月23日まで)の展示室へ・・・
↑は、白いほうが「なごみ」、赤いのが「蝶花幻想」。背景が「青松寺観音堂」
展示室内には、江里佐代子さんの世界が広がっていました。
衝立、屏風、飾り箱、香盒、盒子、ご主人の仏像に截金したものまで約130点。
女らしく優しく繊細なのに芯の強さを感じさせる作品達でした。
写真やネットやTVでは毬がいいなあ・・・と思っていましたが、実際にみてみると、
衝立や屏風、額装などの平面の作品にも、宇宙の広がりを感じさせるような神秘的で
素晴らしいものがありました。円形を使った平面の作品などは「曼荼羅」のように感じます。
江里佐代子さんは、京都にお住いの截金の作家さんです。
截金は気の遠くなるくらい細かくて根気のいる作業のよう。金箔を截って貼って、
小さな小さな文様を重ねていきます。
最初始めた頃は、竹刀に金箔がくっついたりなかなかうまくいかず涙がでたこともあったそう。
江里さんは、最初日本画をされてたそうで、截金は仏師であるご主人と結婚してから。
だんなさまの仏像に截金をほどこすことからはじめられたそうなのです。
やがて截金をさまざまな工芸作品に表現するようになります。最近話題になったのは
「京都迎賓館」を飾った作品でしょうか。